【GAME】
携帯のメモ帳を整理してたら1年以上前に書いたらしい漫画のプロットを見つけましたw

ごくごく内輪でアップした以外はどこにも出してなようだったので、加筆してアップしてみました(><)

絵描きの書いたSSで、相変わらず色々と拙くて読みづらい文章ですが、それでもOKな方は【続きを読む】をクリックしてくださいませ~<(_ _)>

海賊設定・もちろんゾロサンですww
おけ?ではではwれっつらごーww





【GAME】



「よし!じゃぁ命令!1番が3番の好きな場所にキスー!!」

明るく響くルフィの声に応えたのは、

「1番………俺だ。3番は?」
「………俺」
「あ?コックにキスかよ」

驚いた口調にサンジが一気に不機嫌になる

「あ?俺が相手じゃ不満だってか?」
「いや、そういう意味じゃねぇが…」


夕食後の酒宴の席。ほどよく酔いが回った7人で「王様ゲーム」をすることになったのが数十分前。何順目かに回ってきた王様からの命令が下されたのが、冒頭。


「王様の命令は絶対だからな~、ご愁傷さまだなお前ら」
「ゾロとサンジちゅぅするのか??」
「こーゆうのは勢いが大事よ。ガッといってパッとやっちゃいなさいよ」
「あらまぁ、ナミってば大胆ね」

酔っ払い集団にかかればキスも酒の肴である。

「………コック、何処がいい?」
「俺に聞くなよ」

「1番の、好きなところだからな。ゾロが選ぶんだぞ!船長命令だ!!」

「…あー………じゃぁ…」

ゾロが一歩サンジに近づく。その動作を見て睨みつけるサンジの様は威嚇にしか思えない迫力があった。

「…コックさん、そんなに睨んでたらやりづらいんじゃないかしら。目を閉じてあげたら?」
「う……」

『睨んでるんじゃなくて緊張してるんだけど………』

そう、サンジは命令に納得いかなくて仏頂面になっているわけではなかった。緊張して顔が強張っていたのだ。

ついでに言うなら全身緊張状態で握りしめた3番のクジは手の中でぐしゃぐしゃになっていた。

それというのも、日中ゾロが昼寝をしている時。ラウンジ内での会話からきていた。






「ねーぇサンジくん、あんたゾロとどこまでいったの?」

ガタタ、と大きな音を立ててウソップが椅子から転げ落ち、サンジはお茶をこぼしかけた。

「………え?…は…えぇ!?」

床に転がったまま固まったウソップを放置して、驚きすぎて言葉が出て来ないサンジに向かってナミが続ける。

「どんだけ進展したか、って言ってんのよ。ガキじゃないんだからやり方くらい知ってんでしょ?」

魚のように口をパクパクするサンジに代わって、ようやく動いたウソップがナミに言い返した。

「うぉいっナミッ!!昼間っからなんつーことを!」

すると踏ん反り返ったナミが一言
「暇だからよ」

「って、コラ!」

もちろんそんな軽いツッコミでナミが引くわけはなく

「で、どこまで?」

「………あ~……いや、えっと…き、聞いても面白くないかと…」

「面白いか面白くないかはアタシが決めるわ。聞かせてくれたら前の島でサンジ君が欲しくておこづかいで買った調味料代金を食費から出してあ・げ・る」

「なんで知ってるのナミしゃぁん…」

結構値段が高かったけれど、ゾロの故郷にあった調味料だと聞いていたものだったからと自腹で買った買い物だった。おかげで財布はかなり寒い。
そう言われると答えたほうが得策とサンジがモゴモゴと口を開いた

「………なんもない…です」

「は?」

「だから何もないんですよっ!キスすらしてねーし!そんな気配もねーって逆にどーなんだよ!ってカンジで………」

「はぁ?あんたら付き合ってから何ヶ月よ?なに遊んでんのよ」

「遊んでるつもりはないんですけど…なんか俺からアクション起こすのは意地がジャマするしなんか恥ずかしいわ悔しいわで………だから、ゾロから来るの待ってようかな、って……で、そのまま………」

「…サ…サンジく~ん?」

真っ赤になって下を向き、ボソボソ呟くサンジを見て心配になったウソップが声をかけた次の瞬間。サンジはいきなりガバッと顔を上げてウソップの襟を掴み、ガックンガックン揺らしながら叫んだ。

「俺そんなに魅力ないかぁぁぁああぁ?やっぱ男はダメとか?そりゃぁ女の子のほうがいいとか!?その気持ちは分からなくもないんだけどよお!ってか最近気づけばそんなことばっかり考えちゃって実は俺もう凹みまくりなんですけどさぁああぁああっ!どー思うよこの放置プレイ!!」

「あぁああぁぁああぁサンジくんん落ち着いてへぇえええぇ首がもげるううぅぅぅうう」


「…ねぇ、コックさん。剣士さんから気持ちを伝えられたんでしょう?」

「うぅ…好きだって…言われたんだけど…」

「コックさんからは?」

「…俺も、って」

うーん、と、唸りながらゆっくりと首を起こしウソップも会話に入る

「…ゾロ側に付き合ってる意識が足りないんじゃないか?親愛の情だと思われてるとか」

「いやいやいや、さすがにそれは…ねぇと思いたいけど…………ゾロ…だからなぁ…」

「う~ん…」

「変なとこでニブイからなぁ、ゾロのやつ」(キッパリ)

とどめのルフィの一言に全員言葉を失った。

話を聞きながら今まで黙ってやり取りを見ていたナミが何か思いついたのか右拳を左の手の平に打って言った。

「ねぇサンジくんなら一発ゾロがどう思ってるのか確かめてみない?」

「…って、ナミしゃん…どうやって?」

「ゲーム、しましょ?」

「「「「「ゲーム?」」」」」




「以前聞いたことがあるのよ。『キスには場所によって意味がある』、って」

「意味…ですか?」

「そう、唇は当たり前だけど愛情、額は友情、頬は親愛、瞼は憧憬、手の甲は忠誠、足は服従、手首が…確か…」





ゆっくりとサンジに近づいた気配が、右手を取る。
「あ、手の甲…忠誠だっけ?…らしくねぇ…忠誠っつったら騎士道を重んじる俺の方がお似合い………って、いやいや今それは関係なくて。つかやっぱ口じゃねぇのかよ………結局好き合ったって浮かれてたのは俺だけだった、ってことか…」


『こんなにゾロが欲しかったのか俺は』という自覚と共にかなりガックリきた。


次の瞬間、


ゾロの手が返り、口づけた場所は、くじを握りしめたままのサンジの手首。

その場所が意味するものは、


『欲望』


驚きに目を見開いたら手首に唇をつけたままのゾロと目が合い、『ちゅ』と小さな音を立てて唇が手首から離れた。

ゾロの行動を理解した次の瞬間、顔に血が上り赤くなったのが自分でも分かった。頭はパニックになっていて上手く言葉が出てこない。心臓の音が鼓膜までバクバク響いてきてうるさい。


『コイツ、も?俺が 欲しい の か!?』


数回口をパクパク動かした後、ようやく言葉が紡ぎだせた。

「お…俺…寝るわ………おやすみ…」

ダメだ、顔が赤い、心臓が痛い、脳が蕩けそうだ。とりあえずこの場を離れよう。パニクった頭で考えながらサンジはダカダカと足音を立てながら男部屋へと降りていった。


「…行っちゃったね…」
「逃げたわね」
「そうね」
「逃げたのか?」
「ツンデレだからな」


あーあ、とサンジを見送ったルフィの手から、ゾロが『王様』のくじを抜き取り、ゾロが言った。

「ウソップ、チョッパー宴会の片付け頼んでいいか?」

「へ?あ、おお、もちろん」
「いいぞー」

そのままキッチンを出ようと歩き始めるゾロ。
すれ違いざまにナミが問いかけた

「追うの?」

「畳みかけるなら今だろ?」

そういって笑うゾロはどうみても確信犯だった。


「手を取ったときのアイツの顔見ただろ?目に見えてすげーガッカリしやがって、可愛すぎるっつーの」

「悪いヒトね」
「まったくだぜ」

「ありがとよ。誉め言葉として受け取っとくぜ」

言い残してゾロはキッチンを出て行った。



実はこのゲームを持ち掛けた黒幕はゾロだった。だからキスの場所も意味も知っていた。

数日前、暇だからとサンジに聞いたことと同じ質問を投げかけたナミに、進展がない事実とゲームの協力を持ちかけていたのだった。

『ハンパないツンデレ相手にしてんだ。こっちから押したら逃げるだろ?向こうがその気にならなきゃ先に進めねェ。だからアイツから俺を欲しがるのを待ってたんだが、受け身過ぎるのか経験がたりねェのか、なかなか自分から動いてこねェ。付き合って数カ月、そろそろコッチも我慢も限界でな。今後の航海の安全のためだと思ってちっと協力してくれねェか?』

サンジが『進展したい』、という思いを抱えて日々悶々としながらも、うまくキッカケがつかめずに悩んで落ち込んでいることを、実はゾロはもちろんクルー全員が知っていた。


すべてはデキレース。何事もゾロには喧嘩越し。見てるこっちが恥ずかしくなるくらいゾロが好きなくせに、意地っぱりであまのじゃくで素直になれない。

そんなサンジのツンデレ仮面を引っぺがす為のクルー総出の『ゲーム』だったのだ。


「ったく、手間のかかるバカップルだこと。ま、これでサンジ君が幸せならそれでいいのんだけどさ。」



「「「「同感」」」」


「あー!ゾロ王様のクジ持って行っちまったぞ」





『王様の命令は絶対』

『3番は王様にキス』

「さて、コックはどこにしてくれるかね?」


男部屋の扉の閉まる音が宴会終了の合図になった。


END
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[2013/05/20 19:53 ] | SSもどき | コメント(1)
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コメント
確信犯ーーーー!!
ゾロが確信犯すぎて良いです!!
まさしくゾロですねww
さすが、たろまさんです(#^.^#)b

サンジも悶々としてたり、初々しかったりで可愛かったです♪

この後の男部屋の展開が気になりますね♪
[2013/05/20 22:38] | URL | ヤーさん #- [ 編集 ]
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