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ホワイトデーSSもどき
ホワイトデーですね~、なんだかんだとやってたらいつのまにか3月中旬でどーしましょう的なたろまです(^^;)

漫画は間に合わないので、たまにアプするSSもどきGO←コラw

昔々コレに似たようなことがあったのです(^^)

ではでは以下の注意書きを読んだ上で、OKな方は【続きを読む】からどんぞーv

※キャラの名前はでません&オリキャラ出ます。

※現代パロです。

ではではv


「きっと、多分、大丈夫」






駅から少し距離のある、こじんまりとした仏洋菓子店。

ビジネス街と総合病院の間あたりにあるこの店には、挨拶やおみやげ。お見舞いや、頑張った自分へのご褒美に、と来店する人が多く、どちらかというと単価も高めで来客の年齢層も20代から上が主だった。

3月14日夕方、そんな店に珍しいお客さんがきた。



「いらっしゃいませー」



来店したのは学校帰りの中学生と思われる男子三人組。

「…やっぱホワイトデー当日の夕方だもんなぁ…ラッピングしたの高いのしか残ってねェなァ。」

と、店内のホワイトデーコーナーを見て呟いたのは黒髪で長い鼻が特徴的な男の子。

「キラッキラでうまそーな菓子いっぱいだな~。ここの店でいいんだよな?アイツが好きだって言ってたの」

と、言ったのは黒髪で元気そうな男の子。

「…だと思う。貰ったチョコの袋にここのシールついてたし…前にアイツの兄貴から名刺貰った時、ここの名前書いてた。」

と、答えたのは両脇を黒髪男子に固められて、引きずられるように入ってきた緑の髪の男の子。



このシチュエーションと会話で、何を目的にどういう経緯で来店したのかの大体を理解した。


店内のあちこちにと視線を巡らせながら「もう今日はいい」だの「今日じゃなきゃ意味ねェだろ」だの「覚悟決めろ」だの、あーだこーだと相談する声。

余計な口を出さないほうがいいだろう、と、気配を耳で感じながらカウンター内で作業をしていると、数分後、緑髪の男の子が声をかけてきた。

「…すいません…、これ…ください」

手にはバラ売りのクッキーが5つ。

後ろには何か言いたげな黒髪男子2人。

なんとなく後ろの二人の言いたいことが分かって、ニッコリ笑って緑髪の子に問いかけた。


「かしこまりました。………ご自宅用ですか?」


「え…あ…じた…、えと、あ…ハ」

と、焦る男の子の両側から

「プレゼント用!おにーさん!プレゼント用でお願いしますっ!!」

「ちょっ!」

「リボンつけてくれよおにーさん!かわいくしてやって!!」

「てめぇらぁあああっ!!」

あまりにも予想通りの反応に噴き出すのを我慢しつつ、

「プレゼント用ですね、少々お待ちください」

と、手元に用意していたギンガムチェックのラッピング袋に包み、幅のあるサテンのリボンとオーガンジーのリボンで2重に結ぶ。結び目に小さな造花を付けてピンキング鋏で袋の口を切り、最後に店名の入ったシールを貼る

甘すぎなくかわいいカンジのホワイトデーラッピングが完成だ。


「こちらでよろしいですか?」

と、緑髪の男の子に見せると、ラッピング中何やら3人で色々言い争っていて疲れたのか諦めたのか、「ハイ…」と、力無い返事がきた。今からそんなんで大丈夫か少年。

「お会計630円になります」
「あっ、ハイ」

代金をちょうど受け取り、半透明の袋に入れたお菓子を差し出すと、袋を受けとった緑髪の男の子が口を開いた。

「あの…」

「ハイ?」

あ、やべ。微笑ましく思ってるのがバレたか?ケンカ売られるかな?クレームかな?と、内心思っていると、

「…嬉しいですかね…?」

耳に届いたのはクレームではなく、小さな、でもハッキリと通るハスキーボイスな問いかけだった。

「へ?」

「…俺みたいなのが、こーゆーの、渡したら…へ…変じゃないですか?」


………ああ…不安なのか、はじめてなのかな?


恥ずかしいというよりは、照れているのか。どうしたらいいのか分からないというカンジでいる男子。

相手は分からないけど、抱く好意は十分に感じられた。


その背中を、なんだか無性に押したくなった。


「俺は、好きな人が一生懸命選んでくれたお菓子を貰えたら、嬉しいよ」

がんばれ

「ホワイトデー当日にもらえたら、もっと嬉しいと思う」

がんばれ


「………ありがとうございますっ!いってきますっ!!」

「こちらこそ、ありがとうございました」

走って出ていく緑髪の子に続いて店を出る黒髪男子2人が

「おにーさんありがとうございましたー!」
「今度小遣い貯めてケーキ買いにくっからなー!」

と、叫んでいった。


「お待ちしてます」


何やら言いあいながらドタバタと自転車で走り去った少年達。


きっと近いうちに黒髪男子2人が緑髪の子と、もうひとりをまた引きずって連れてきそうな気がする。

先程までのやり取りと、その光景を想像すると、自然と営業用ではない笑みがこぼれた。


うん、なんだか楽しいホワイトデーの出来事だった。


嵐のような三人組が去ったあと、ラッピング材料を片付けながら、そういえばバレンタインデーの前日の夜に、以前勤めていたパティシエが『弟と一緒にチョコを作りたいから道具と厨房を貸して欲しい』と言って二人で訪ねてきたことを思い出した。


兄に似て、金髪で、巻いた眉毛が特徴的な弟君。

「逆バレンタインか?」と、聞いたら「うるせーよ」と、真っ赤な顔で叫ばれた。



「あの時ラッピング手伝ったんだっけ…」


今日はホワイトデー。返事はもらえただろうか?


今度会ったら聞いてみようと思う。




おしまい。

(2014.3.14)
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[2014/03/14 14:30 ] | SSもどき | コメント(2)
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[2014/03/14 16:44] | | # [ 編集 ]
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[2014/03/18 03:04] | | # [ 編集 ]
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